梅雨入り早々に大雨のおそれ
西日本中心に前線活動が活発に

2025/06/07 08:27 ウェザーニュース
明日8日(日)は梅雨前線が徐々に北上し、来週はそのまま本州付近に停滞する予想です。
九州北部から関東甲信を中心とした広い範囲で続々と梅雨入りする可能性があり、西日本では梅雨入り早々に大雨となるおそれもあります。
今日・明日〜2週間先までの週間天気予報今日・明日〜2週間先までの週間天気予報
太平洋側や東シナ海側中心に雨量が増加
明日の朝には梅雨前線が九州南岸付近まで北上し、九州南部では梅雨空の日曜日になります。日中以降は太平洋高気圧の勢力の強まりに伴って前線がさらに北上し、来週11日(水)頃にかけて西日本・東日本に停滞する見通しです。西からは前線に沿うような形で、湿った空気が流れ込むとみられます。
空気中に含まれる水蒸気の量を表す指標のひとつである相当温位は348K前後と非常に強く、梅雨前線や低気圧に雨雲のもととなる水蒸気を大量に供給することが考えられます。さらに、朝鮮半島から日本海に上空の気圧の谷が進んでくることで、雨雲が発達しやすくなる見通しです。
梅雨の時期に見られる大雨のパターンに近く、九州南部は明日から、九州北部や四国太平洋側は9日(月)頃から、そのほかの西日本では10日(火)〜11日(水)を中心に雨量が増加する可能性があります。今年はまだ九州南部以外の梅雨入りが発表されていません。梅雨入りして早々に大雨となるおそれがありますので、早めに雨への備えを済ませるようにしてください。
各地の梅雨入り 梅雨明け
大雨ピンポイント影響予測(要ログイン)
来週後半以降も大雨となる可能性

また、フィリピンの周辺で熱帯低気圧の発生を計算しているコンピューターシミュレーションがあります。フィリピンの東で熱帯低気圧が発生した場合には、北上して東シナ海に向かう可能性もあり、来週後半以降の梅雨前線の活動に影響を与える心配があります。
現時点では予測の不確実性が高い状況ですが、実際に熱帯低気圧が発生すると予測の確度が高まり、日本への影響も見えてくると考えられます。影響が大きくなった場合は、湿った空気が梅雨前線の活動を活発化させ、週後半にかけてさらに雨量がかさむことも考えられますので、今後の情報に注意が必要です。
実況・予想天気図実況・予想天気図